ABOUT

なぜ現代日本の学校教育には「時計」という教科がないのか、僕は不思議でなりません。
言葉や定義を知らないがために機会を失ったり、損をしたり、恥ずかしい思いをする人達を救いたい。
だからここでは、「最低限こんな感じで説明ができれば何となく格好がつく」レベルを目指しました。
つまり、正確性や完璧さは求めていません。ごめんなさい!それを知りたければ文献とGoogle検索が一番です!
でも、ちょうど良さと適当さ、ニュアンスのわかりやすさに賭けては負けないように頑張ってみました。
これを読めば前向きな気持ちで腕時計と向き合えること間違いなし!(※当社比)

”ゼニス(ZENITH)のクロノマスター。クロノグラフ。オープンハートで文字盤が見える。スイスメイドの腕時計”

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機械の仕組みを理解した気になろう 最低限覚えておきたい時計の歴史

DICTIONARY

単語 意味(基本的には客観的な事実。たまに勢いで主観的になることも。) ひとこと(意見を求められた時に使ったりぼそっと呟いたりしたらカッコいいセリフ集)
アカデミー独立時計師協会(AHCI) 名前の通り、1人や少数の工房等で独立して時計作りができる、かつめっちゃすごい腕の人たち。 日本人も2人いるんだよね!3人目は自分かなって思ってる!
アニュアルカレンダー 31日までない月を記憶して勝手に1日にしてくれる天才的なやつ。 面倒くさいカレンダー修正の手間がない!けど時計が止まったらあんま意味ない。
アンクル ムーブメント部品。一般的には、一番忙しなく動く輪っかの次につながっているT字のやつと覚えればOK。 「歯車」じゃなく変な形をして爪石が2つ使われていて、これはこれで格好良い。
ムーブメントに使われる合成サファイア。摩擦の起きる歯車の軸受けの役割。最低15個くらい必要。 「17jewels」とか書いてある。時計の基本的な機構は実は基本全て奇数個。
インカブロック 最も有名な耐震装置。時計を落としたりしても、いい感じで衝撃を分散して一番大切なテンワの軸を守る。 時計を腕の高さから落とすと、5000G(重力の5000倍)かかるんだって!大変よね!
インデックス 時計の文字盤についてる目盛りのこと。アラビア、ローマ、ドット、バー等色々あって好き嫌いが分かれる。 アラビアは見やすさ優先、ローマは格式を表してる。好き嫌いって移り変わる。
受け(受け板) 地板の上につけた歯車を、さらに上から固定するもの。 ドイツの伝統技法に「3/4プレート」っていう「受け」を越えたやつがあってカッコいい。
腕時計 ベルトによって手首に巻き携帯できる時計ってWikipediaに書いてあった。 世界で最初の腕時計は、あのカルティエが生み出したって、知ってた?
裏蓋 時計のケース(本体)を裏側から閉じ密閉する蓋。はめ込み式、ねじ込み式、ネジ留め式などがある。 裏ぶたの掘り込みが深いと高級だし格好良いんだけど、痛かったりする。
うるう年 1年366日のちょっと特別感のある年。基本的には西暦が4で割り切れる年らしい。ネットで調べるのが一番。 神さまが僕らに授けてくれた「余白」なのかもしれないね!
うるう秒 人間が定める時間を、リアルガチの時間に合わせるために追加されたり削除されたりする秒のこと。 これも神さまが僕らに授けてくれた「余白」なのかもしれないね!
運針 針の動きのこと。すーっと動くのをスイープ運針(機械式)、チクタク動くのをステップ運針(クォーツ)という。 スプリングドライブという裏技あり。
永久(パーペチュアル)カレンダー 月による日数の違いに加え、4年に一度の閏年の調整も自動でおこなう天才機構。ブレゲさんが発明。 夢あるけど別にいらないよね…概ね100年ごとに修正は必要。
エスケープバルブ 飽和潜水の際に時計内に入り込んだヘリウムガス(とても小さい分子)を排出する仕組み。 ぶっちゃけ飽和潜水ってプロがやるものだし不要だよね!でもそれがロマンだよね!
エタブリスール マニュファクチュールに対比して、ETA(エタ)を活用・改造して作られたムーブメントのこと。詳細はこちら これ自体が良いとか悪いとかはないんだけど、最近の偏見風潮には困ったものだ。
エナメル(琺瑯(ほうろう)) ガラス質の塗料を高温で溶着させる。主に文字盤等に使われて、滑らかで変化にも強くめっちゃ綺麗。 主に高級機に使われるけど、SEIKOのプレザージュに採用されてて正直ほしい。
エングレービング(エングレーブ) 裏蓋やムーブメントに施される彫金。特に後者は高級機の証となる。名入れする場合には大体これ。 パッと思い浮かぶ有名な例は、ジャガールクルト「レベルソ」の裏側とか。
エンボス加工 凸凹のものをプレスして文字盤等の装飾とする。いい感じの表情を見せるんだなぁ。 バッグなどの革にはよく使われてるのを見てるはずだよ。僕は嫌いだけどね。
オイスターケース 金属塊からケースを削り出し牡蠣の殻のように高い機密性を保つ。ロレックスの三大発明のひとつ。 だからロレックスには「裏スケ」が存在しないんだよなぁ。
音叉時計 音叉の振動を拾って時を刻む時計。(電池式)ブローバ社が開発、シチズンが1971年に製品化。 音叉式に使われる歯車1つ1つの歯の高さは赤血球(0.01mm)と同じなんだって!
オーバーホール(OH) 定期的な分解・清掃や修理のこと。3年、5年、もっと長くていいとか所説ある。メーカーにより値段は様々。 不具合状況によっては10万円以上もあるので、私は「OH貯金」してます!
懐中時計(ポケットウォッチ) スーツのポケットに入れて使うやつ。17世紀頃から始まって、20世紀初め頃まではわりと主流だった。 第二次ボーア戦争やWWⅠで使われて普及しだしたんだよね。いつの世も戦争かよ。
カウンター 時計の文字盤内にある小窓。別名、インダイヤル・スモールダイヤル・サブダイヤルとも。 いっぱいついていた方がカッコいいって思ってた時期もあったよね…!
カルテフルリエ 2004年に設立された時計の品質検査機関・基準。ジュネーブシールと双璧を成す厳しい基準。 わりと新しくできた基準で、日常生活までも想定されるから一番厳しいと言えるね。
緩急針 テンプ(機械式時計の心臓)の精度を微妙に調整できる仕組み。進みすぎるようならマイナスに動かすとか。 実はエタクロン、トリオビス、スワンネックとか色々種類があるけどよく知らない。
ガンギ車 ぜんまいの動力を最終的にアンクル→テンプ(テンワ)につなげる特殊な歯の形状。 ガンギっていう言葉の由来は鳥の「雁」が隊列を組んで飛ぶときのギザギザよ。
機械式時計 ゼンマイを動力にしてテンプで調速をおこなう時計。その基本的な機構は400年だか800年前から不変。 あー!古い友人のガリレオガリレイが発明したんだよね、振り子の等時性って。
キャリバー ムーブメントとほぼ似た意味。個々のムーブメントにつけられたメーカーごとのモデル名・機種名ってとこ。 僕レベルになると、時計のことをリファレンス名じゃなくキャリバー名で呼ぶんだよね。
ギヨシェ(ギョーシェ) 規則的な細かい凹凸を彫り込む加工。美観性に加えて反射を抑える視認性も。 ブレゲさんが18世紀に考案して、それからずっと使われてるってすごくない?
クォーツ 電力を動力源として、水晶振動子を用いて調速をおこなう時計。 詳細は機械式とクォーツを参照!
クル・ド・パリ 細かいピラミッドが規則的に並ぶ加工。クラシカルの王道。 フランス語で「パリの爪」という意味なんだって話、今度バーでしてもいいよ。
クロコダイル ワニ革の一種。最高級のイリエ(スモールクロコ)から、ニューギニア(ラージ)、ナイル、シャムなど多種。 ワニ革も、クロコダイル・アリゲーター・カイマンに分かれることを忘れないで。
クロノグラフ ストップウォッチ機能。大抵、竜頭の両側にスタート&ストップボタンとリセットボタンがついている。 三針時計でいう通常中央秒針はストップウォッチ秒針で、止まってると勘違いしがち。
クロノメーター認定(COSC) ムーブメントに対する精度の認定機関・基準。5姿勢差・3温度差・15日間の日差-4秒~+6秒以内。 めっちゃ厳しい。けど実はGS規格(SEIKO独自)の方がもっと厳しいんだけどね。
グランドコンプリケーション 三大機構(別項目参照)に加えてクロノグラフ・スプリットセコンドやムーンフェイズを加えたような機構。 厳密に定義はされていないっぽいけど、とにかく恐ろしいほどの複雑さってわけ。
グリニッジ天文台 世界の時間の基準となった(なっていた?)経度0度の天文台。グリニッジ子午線≒本初子午線。 イギリスってすごい。フランスは子午線の使用に最後まで逆らったという。
グレゴリオ暦 現行の太陽暦・西暦のこと。その前はユリウス暦が使われていた。日本では1872年から採用。 ここらへんって歴史学と地理学と宗教学とその他を勉強したら絶対に面白いよね。
ケース 時計の本体のこと。 「入れ物」「箱」のことではないので恥をかく前にチェックできて人生幸せだな!
原子時計 電波時計の元となる超正確な時間を刻む。 3000万年に1秒しか狂わないって、その方が何かが狂ってるよね。いい意味で。
研磨(ポリッシュ) 時計のケースやムーブメントを磨くこと。ピカピカツルツルの面を指して「ポリッシュ」と言う場合もある。 ポリッシュすると小傷が消えて綺麗になるが、ケースが「痩せる」ので嫌う人もいる。
香箱 ゼンマイを収納している箱。機械式時計の動力の出発点にある。何kgもの力に耐え続ける。 物凄い力に耐えられるように、軸が四角くなっていたりする。
コハゼ 香箱やそれにつながる角穴車が逆回転しないようにせき止めている爪の形をした部品。 ゼンマイを一度ほどきたい(解放したい時には、コバゼを押さえてやればいいさ。
コラムホイール クロノグラフの制御方式・部品。太陽みたいな形をした歯車。対するは「カム(式)」。 一般的には高級機に搭載されている。針飛びがなかったり感触が柔らかかったり。
コーアクシャル イギリスのジョージ・ダニエルズさんが発明してオメガに売りつけた摩擦低減の最強機構。OH7年以上先! ロレックスにも売り込みに行ったが、先進的過ぎて買い取ってもらえなかったって。
コート・ド・ジュネーブ 主にムーブメント地板・ローター等に施される美しい波状模様の装飾。 名前のわりに、実はアメリカからの逆輸入だって聞きましたけど?
サテン(筋目)仕上げ ヤスリで細かい線を狭い間隔でつける艶消しの技法。文字盤以外にも、ケースやブレスにも使われる。 個人的な好みを言うと、ベゼルがシンプルなサテン仕上げの時計は大好物。
サファイアクリスタル(ガラス) めっちゃ硬いガラス。風防に用いる。硬度は9で、空気中で最も硬い水晶の7より強いからまじですごい。 硬い分、加工が難しく、高価。特にドーム状の加工は高級機に搭載されている。
三針 時針、分針、秒針の3本の針。あとは、その3本表示のみのシンプルな時計を「三針(時計)」と呼ぶ。 必要最低限ね!と思いきや、「二針」もあって、何ならさらに高級機に多いのです。
三大機構(三大複雑機構) トゥールビヨン、パーペチュアルカレンダー、ミニッツリピーターのこと。詳細は各項目で! 機械式で三大機構搭載は手が出せない価格だけど、クォーツなら全然イケる…!
サンドブラスト仕上げ 細かい砂(金属?)を吹き付けて艶を消すマットな仕上げ。一般的にはヴィンテージ感が出る。 サ行って文字盤の装飾技術名が多いね。今気づいた。
サンレイ(サンバースト)仕上げ サンレイ(太陽光線)のように細かい筋が放射状に広がる文字盤の装飾技法。 ゼニスがこれで、美しさと表情の豊かさにやられた。筋細かいほど加工難で高価。
姿勢差 ムーブメントの傾き(姿勢)によって、日差の生じ方に生まれる差のこと。 重力ってすごい。
振動数 ムーブメントにおけるテンプの回転数のこと。大体、一秒間に4~10振動くらい。 振動数が高いほど精度は安定するが、ゼンマイのほどける時間も早くなる。
地板 ムーブメントの基礎になる板。ここに歯車とかネジとかもろもろをつけていく。 コルムのTブリッジなんかを見てみると、時板ってなんだろうって思えてくるんだ。
磁気 時計の大敵。磁力。スマホやPC、スピーカー等に近づけたら「磁気帯び(帯磁)」して大変。 磁力は距離の2乗に反比例するから…10cm以上離しておけばとりあえずOKか…
自動巻き(オートマティック) 詳細はこちらを参照!腕につけてたら勝手にゼンマイが巻き上がって楽な時計の種類。 ヴァシュロンが1855年に発売したモデルが最初の自動巻き時計な気がする。
ジャンピングアワー(ダイヤル) 普通、時計の針は1→2→…と進む(アナログ表示)が、これは「デジタル表示」のこと。機械式でもできる。 フランクミュラー「クレイジーアワーズ」は、通常の1~12の並びがぐちゃぐちゃ!
ジュネーブサロン(SIHH) スイスの首都ジュネーブで毎年年初に開催される高級時計の見本市。完全招待制。 バーゼルワールドと人気を二分するが、こちらはリシュモングループが中心。
ジュネーブシール 古典的で最高峰を示す時計の品質評価基準。伝統的な技法かつ最高の仕上げであることの証明。 今までにこれを得たのは、パテック、ヴァシュロン、ショパール、ロジェ等ごくわずか。
シースルーバック(トランスパレント) 時計ケースの裏面がガラスになって中身のムーブメントが見えること。別名「裏スケ」。 機械式時計をする醍醐味であるメカメカしさを味わえる。超セクシーで最高。
スイープ運針 針がすーって動くこと。対義語は「ステップ運針」。一般的にはクォーツはステップ、機械式はスイープ。 機械式じゃないのにスイープな、スプリングドライブという裏技もありよりのあり。
垂直クラッチ(水平クラッチ) ここらへんを見ると一番良い。→『ウェブクロノス』 ほとんどは垂直だが、一部のクラシカルな時計には水平が載っている。
スクリューバック(ねじ込み式) ケースの裏蓋の留め方。ネジのようにねじ込む方式。これのおかげで防水性能が格段に向上した。 丸いケースじゃなきゃ、スクリューにはできないんだなぁ。
スケルトン(オープンハート) 文字盤が肉抜きされていてムーブメントが見えるようになっている装飾。オープンハートは一部だけ。 オープンハートの生みの親はフレデリックコンスタント。有名なのはゼニスかな。
ステップ運針 針がチクタク動くこと。対義語は「スイープ運針」。一般的にはクォーツはステップ、機械式はスイープ。 スプリングドライブという裏技あり。
ステンレススチール(SS) 鉄を加工した高品質な素材。台所用品や家電製品のやつとは違う。 一般的なのはSUS316Lだけど、ロレックスはSUS904Lで特殊で高品質だったりする。
ストラップ(バンド/ブレスレット) 時計のベルトのこと。「ストラップ」だと革のイメージで、「バンド」「ブレス」だと金属のイメージ。あくまで。 ショートサイズやラージサイズのストラップもあるので、購入時には要チェック!
スナッチバック(はめ込み式) ケースの裏蓋の留め方。昔からあるが、はめ込むだけなので防水性能は比較的低い。 アンティークウォッチに多く見られるのはこちら。
スプリットセコンド 2つ針のあるクロノグラフ。2つの時間を同時に計測して差を確かめたりできる。別名「ラトラパンテ」。 中には2本以上の針を備えたものもある。が、計る側の頭が追い付かないでしょ。
スプリングドライブ(SD) セイコーの発明した新しい駆動機構。ゼンマイを動力源として、水晶振動子で調速する。めっちゃ正確。 SDは機械式かクォーツかよく議論になるけど、どう考えてもクォーツ。あぁ欲しい。
スモールセコンド 文字盤の中央以外の場所に離れて設置された小さな秒針。6時位置だったり9時位置だったりする。 対義語はセンターセコンドね。略して「スモセコ」。
スーパールミノヴァ 時計の夜光塗料。日本の根本特殊化学株式会社が放射性物質を含む従来のトリチウムに代わって発明。 圧倒的なシェアっていうのがいいよね。 / パネライ「ルミノール」の由来にも。
精度 精密さの度合い、時計について言えば時間の正確さ。1日でズレる時間を日差●秒、みたいに表す。 機械式時計の場合には「日差」で、超高精度クォーツのは「年差」で表したり。
積算計 クロノグラフについた時間計測の目盛り。一般的に30分で1周の「30分計」と12時間で1周する「12時間計」。 積算計が縦に2つ並ぶと「縦目」、横に3・9時で並ぶと「横目」と呼び、好みによる。
セラミックス ガラスや土のような無機物質を成形し焼成して得られる素材。つまり金属じゃない「焼き物」。 金属より軽くて傷つかずアレルギー性が低いが、割れやすい欠点あり。
センターセコンド 文字盤の中央に、一般的には時針・分針と同じ軸で配置された秒針。対義語はスモールセコンド。 センターの方がクラシカルなイメージだけど、実はスモセコの方が先に生まれた。
ゼンマイ 機械式時計の動力源。香箱の中に入っている。長いと180cm以上!めっちゃ細くてめっちゃ丈夫。 ゼンマイで動くって何だよ!って思う人は、「チョロQ」を思い浮かべるのが早い!
ソヌリ(グランドソヌリ、ストライキング) 毎正時や15分ごとに音で時刻を知らせる機構。ミニッツリピーターより複雑・高額。違いはそっちに書く。 実用なわけないのに、時計会社は音量と音色に究極のこだわりを持ち続けるんだ。
帯磁 時計が磁気を帯びること。時刻が狂ったり、歯車に負担がかかったり、最悪止まったり壊れたりする。 磁力、磁気については、小学校3年生くらいの理科を見直すと良いでしょう!
耐磁 「帯磁」しないような仕組みのこと。ムーブメントを軟鉄で覆ったり、部品自体の素材を変えたりいろいろ。 現代の実用時計の多くは耐磁時計だが、スマホやPC等からは最低10cm離そう。
タキメーター クロノグラフのベゼルにありがちな目盛り。1km走ったところで止めると、そこに平均時速も書いてある。 メーターの種類によってクロノグラフでできることが変わる。他にテレメーターとか。
ダイヤル 文字盤のこと。「インダイヤル(サブダイヤル、カウンターとも言う)」は、文字盤の中にある表示のこと。 2000年代までのムーブメント中心主義から、今は文字盤や外装の仕上げに着目。
ダイバーズウォッチ 防水性能が高い潜水用の時計。ISOとかJISとかで規格が定義されてるけど、それっぽかったらそう呼ぶ。 1気圧(bar)=10m防水のイメージ。ロレックスとブランパンで起源を主張しあってる。
脱進機 テンプに往復運動する力を加え続けるとともに、テンプからの規則正しい振動で輪列を制御する機構。 分かりづらければ、「時計の心臓で1秒を刻んでるんだ」って言えば大丈夫。
チタン 軽くて錆びない金属。耐アレルギー性も高い。CITIZENなどは昔から加工に挑戦してきたパイオニア。 チタンって「丈夫」だけど実は「柔らかい」んだって。表面処理技術が肝だね。
調速機 テンプ(テンワ)のこと。歯車を一定間隔で往復回転させ続ける。 調速機と脱進機がムーブメントの最大のポイントと言っても過言ではない!
チラネジ テンワの外周についてる、重りの役割を果たすネジ。これがついてるものを「フリースプラング」と呼ぶ。 フリースプラングは緩急針よりも高級でマニア心をくすぐるんだよなぁ。
ツインバレル(ダブルバレル) ゼンマイ(香箱)が2つついていること。パワーリザーブが長かったり、精度にプラスの影響があったりする。 銃身が二本ある銃のこともそう呼ぶけど、関係ない。
テレメーター クロノグラフのベゼルについた、雷までの距離を測れる機能。光ったら押して音鳴ったら止めるだけでいい。 戦時中は大砲の光と音で敵までの距離が知れたけど今じゃ無用の長物、ロマンだ。
テンプ ムーブメント部品。一番忙しなく動く輪っかと覚えれば大丈夫。輪っかの部分をテンワと呼ぶ。 詳細は機械のしくみを理解した気になろう参照!
天文台コンクール 世界各地の天文台でおこなわれた時計の精度テスト大会。 SEIKOが挑戦してスイス製に打ち勝ち、ジュネーブとヌーシャテルを打ち切らせた。
デッドストック 売れ残りや長期間在庫として保管された商品のこと。アンティーク時計としてデビューしたりする。 「潔癖症だけどアンティークがほしい!」ってひとは、これを狙うといいね。
デュアルタイム ワールドタイム表示のうち、通常の針と別に、サブダイヤルで第2時間帯を表示できるもの。 時計が2つあるようなものなので、ワールドタイム系の中でも一番わかりやすい。
電波時計 標準電波を受信して誤差を自己修正できる時計。日本に2つ、アメリカ、ドイツ、中国に電波塔がある。 電波×ソーラー電池の時計はめちゃくちゃ楽。ここは日本の技術力がすごいとこ。
トゥールビヨン 機械式時計にかかる重力や姿勢差の影響を無効化・軽減させるために、機械自体を回転させちゃう。 1800年頃、天才時計技師アブラアム・ルイ・ブレゲによって発明された複雑機構。
独立時計師 企業に属さず個人で時計を作る人。しかも工程最初から最後まで基本的にひとりでやるからまじすごい。 独立時計師アカデミー(AHCI)には日本人が2名属し、もう1名追加されそう!?
トリプルカレンダー 月と日と曜日の3種類の表示を持つカレンダー機構。略して「トリカレ」。 カレンダー機能は一切不要派です!止まったら合わせるのが面倒だからね!
二針 時針と分針のみのこと。「秒」を気にさせない薄型の二針は、真のフォーマルウォッチと言われる。 二針ドレスウォッチを製造していること、買うファンがいること自体が、ブランド価値。
日常生活防水 大体2~3気圧の防水性能。(JIS1種) 汗・雨には耐えるけど、水仕事・素潜りには使用不可。 実は大敵なのが、「湯気」と「石鹸」。どちらもパッキンをすり抜けるし劣化させる。
日差 時計の精度を表す指標。機械式時計だと+-30秒でも十分だけど、最近の時計は5秒とかもザラ。 朝電車で合わせて、翌日同時刻に時計を見てどれくらいズレてるか確かめるよね。
ニヴァロックス ひげゼンマイで圧倒的シェア、てか独占の会社。スウォッチグループ傘下。独占禁止法で事件あり。 われらがセイコーはひげゼンマイ(ロレックスやパテックも非生産)も自作。すごい。
ねじ込み式リューズ 機密性を確保するため、竜頭(リューズ)がネジのように回して止められるもの。スクリューロック。 安心感がすごいんだよなぁ。結局、安心を求めちゃうんだよなぁ。
歯車 かみ合わせによって一方の軸から他方の軸に確実に動力を伝える装置ってGoogleが言ってる。 歯の数が異なる歯車を組み合わせるから色んなことが表現できるんだね。
ハック機能 時間調整のため竜頭を引っ張った時に秒針が止まる機能。普通だと思うかもだけど高級機でないものも。 ハック機能がないと、日差も計れない。すると逆に気にならなくなってきたりする。
はめ込み式 ケースの裏蓋の留め方。クラシックな時計に多く、防水性はあまり高くない。 裏蓋は一番手に触れる部分だから、恋人と手を繋ぐのと同じくらい重要な部分です。
時間や分や秒を指し示すもの。一般的に、アナログ時計にあって、デジタル時計にないもの。 針の形状でも様々な種類・様式がある。詳細はコンサルテーションシート
バックル(尾錠) ベルトを留める金属の留め具。金属と革で選択肢が大きく違う。革の場合の小さな金属は尾錠。 圧倒的につけやすいし、落とす心配がなくて安全な「Dバックル」は別の行で開設!
バネ棒 ベルトと本体をつなぐ棒。名前の通りスプリングが入っていて、取り外しができるようになっている。 ばね棒の形状によってつけられるベルトが変わる。まっすぐなら汎用性高し!
パイロットウォッチ 飛行機のパイロットがコックピットで着用することを想定した時計。時計のタイプについて、詳細はこちら CAさんとかにモテたりするのかもしれない。(安直)
パルスメーター クロノグラフのベゼルについた、1分間当たりの脈数を計測できる目盛り。(脈数15回or30回で止める。) 告白前等に、「これ見て。今の俺のパルス、君の魅力にやられてんの。」と言うと吉。
パワーリザーブ 動力源のゼンマイに蓄えられる・られた「残り駆動時間」。性能を表す時にも使う。 現在の自動巻き時計では、48時間はざら、72時間以上のものも多くある。
バーゼルワールド スイスのバーゼルで毎年4月頃に行われる世界最大の宝飾・時計の見本市。 死ぬまでに行ってみたい。と思ってたらスウォッチGが撤退したよ。(2018年現在)
ひげゼンマイ 機械式時計の心臓部・テンプを構成する重要なパーツ。スイスのニヴァロックス製がシェア90%以上。 これを自製できるメーカーはガチのマニュファクチュールと言えるでしょう。
風防 時計(文字盤)を覆う透明な板のカバー。ミネラルガラス、アクリルガラス、サファイアクリスタルがある。 高級時計はほぼサファイアだが、伝統や雰囲気を重視しオメガ等でアクリルもある。
フライバック ストップボタンを押さずにリセットボタンを押すと、針がゼロに戻り、すばやく再計測できる機能。 計測中もすぐに再計測開始できるから、パイロットや面倒くさがりの君にぴったり。
フリースプラング ひげゼンマイの長さを調整する緩急針に頼らず、テンワにつけた小さな補正ネジでできちゃう方式。 フリースプラングみたいに生きてぇなぁ。
ブルースティール(青焼き) 時計の針(鉄)を加熱すると、表面に酸化被膜が作られて青く見える。その針のこと。 美しさはもちろん、耐腐食性や視認性も高い。手間がかかるので高級。
プッシュボタン クロノグラフのスタート・ストップ、リセットのボタン。 投入される技術やコスト、各社の理念によって押し心地は大きく異なるのだ。
ヘアライン仕上げ(筋目仕上げ) 光沢を消して細長い筋目を一定方向につけたマットな質感の仕上げ。 指紋とか目立たないし、悪目立ちもしないわりに高級感あるから好きだわぁ。
ベゼル 時計文字盤外周の枠・ふち。特に「ない」場合には、「ベゼルレス」と言う。 形状としてフラット、インナー~のタイプ、機能として回転、逆回転防止~等がある。
ペリフェラルローター 自動巻きのうち、回転体がケース外周を回転する仕組み。 ⇔普通のやつは「センターローター」 回転の中心に軸がなく美観性に優れる。カールF.ブヘラでの採用が有名。
ペルラージュ 主にムーブメント地板・ローター等に施される多数の円状の窪みを規則的に削り輝かせる装飾技法。 魚のうろこみたい。均一に美しく並ぶペルラージュには目が奪われる。
ホイヘンス 「正確な等時性の振子はサイクロイド曲線の軌跡を描く」こと(つまり振り子時計)を発見・発明した天才。 ニュートンに比肩できる天才。実際、万有引力論で「マジ感謝」と述べられてる。
ホイール 歯車をおしゃれに言うとこうなる。 (時計に耳を当てながら)「どっかのホイールが言うこと聞かねーみてぇだな!」
防水 防水の度合い・レベルはコンサルテーションシート見てみて。 水しぶきと水没は別だし、さらに湯気や洗剤も全く違うからマジで色々と注意な!
ポインターデイト 日付の表示方法のうち、文字盤上の数字を専用の針で指し示すもの。レトロさが出るよね。 有名なのはORISのビッグクラウンポインターデイト。クラシカルでかっこいい。
ポリッシュ(鏡面仕上げ) めっちゃ均一に磨いて磨いて光沢を持たせること。OHの時もこれを施すかによって出来栄えが変わる。 ケースを鏡として、映った姿が歪みないものが美しく高級な仕上げとされる。
マイクロローター 自動巻きのうち、ムーブメントに「組み(埋め)込まれ」たローター。⇔普通のやつは「センターローター」 全体を覆わないので、ムーブメントが薄く美しくなる。ショパールが有名。
マザーオブパール(MOP) 真珠を作る白蝶貝を原料とした文字盤の装飾。見る角度によって表情を変える美しい見た目。 ギラギラのパール感全開のものから、色を混ぜて大人しいものまで様々。
マニュファクチュール 時計メーカーのうち、ムーブメントを内製できる会社のこと。どこからが完全内製化かは難しい問題。 詳細はこちら
マリンクロノメーター 船の上で使用する大型の高精度な時計。航海に必要不可欠な経度を割り出すため用いた。 イギリス製が有名で、今もイギリスの腕時計にはその特徴が受け継がれていたり。
ミニッツリピーター ボタンを押した時刻を音で知らせる機構。ソヌリは定時のチャイム、こちらはボタンを押す必要あり。 宝くじが当たっても買えない機構も、クォーツなら実現できる。そういう夢がある。
無反射コーティング 風防のキラつきをおさえて視認性を挙げる加工。上品さもあるが、はがれると傷のように見える。 ダイヤが他のものよりもキラキラ輝くように、サファイヤも屈折率が高いんだ。
ムーブメント 時計の針を動かす機構そのもののこと。 見た目のデザインで選ぶか、ムーブメントで選ぶか、それとも君を選ぶか。
ムーンフェイズ 月の満ち欠けを表示する機構。今夜眺める月がどんな形(三日月、満月等)に見えるか教えてくれる。 統計学的には女性受けが良いらしい。(ムーンフェイズをつけると売れる。)
文字盤 わかるっしょ?ダイヤルともいうが、そう言った場合にはインダイヤル(小さいもの)等を指すことも多い。 男性用時計で言えば、黒の方が白よりも売れるらしい。価格帯でも変わりそうだけど
游革 革ベルトの先端を最後に通して留めておくための輪状の革。しかも、何にも縛られてない動き回るやつ。 固定されている方の輪っかは「定革」と言う。
ラグ ケースとベルトをつなぐ接続部分。足とかアタッチメントとかも呼ばれる。ラグのない時計もある。 ラグの形状によって時計の存在感や着用感が全く変わったりする。
リダン 修理してダイヤルやインデックスを綺麗にすること。 綺麗にするよりオリジナルの方が良いって場合も結構多い。特にアンティーク。
リファレンス 型番のこと。モデル名。略して「Ref.」。シリアルナンバーは製造番号なので別、固有のもの。 時計をリファレンスナンバーで語ってる時計愛好家を見るとカッコいいって思う。
竜頭(リューズ) 時計の時刻・日付を合わせたり、ゼンマイを巻いたりするための部品。主に時計側面についている。 「リューズ」は外来語じゃない。英語だとcrown!(By 勘違いしていた人間)
レギュレーター 時・分・秒の表示(針の付け根)が独立している機構。懐中時計の時代からある古くて新しいもの。 時計師が時刻調整の時にわかりやすいようにと作ったところから始まった。
レトログラード 「反復」の意味。角度は様々だが、扇形のダイヤル上で表示し、端までいくと一瞬で針が戻る仕組み。 レギュレーターと混同しがち。シャウボーグ等、どちらも搭載した時計もある。
ローター 自動巻き時計の、回転体のこと。これが腕の振りに合わせてぐるぐる回ることでゼンマイが巻き上がる。 ローターの分、ムーブメントは隠れてしまう。だからローターの装飾も大事。
ワールドタイム 世界の時差を同じ文字盤上で表示する機能。その中でも特にダイヤルに都市名があるスタイル。 中には①GMT、②デュアルタイム、③ワールドタイム がある。奥深い。
A AHCI 独立時計師アカデミー。数十人の独立時計師から構成された国際的な組織。日本人も2名いる。 その中でも本当にイチから時計を作ることができるのは「数人」らしい。
C C.O.S.C. スイスクロノメーター検定協会。ISOに定めたクロノメーター国際規格のチェックをおこなう検定機関の1つ。 「クロノメーター」と言った時には、ほとんどここの認定のことを意味する。
D Dバックル(DEPLOYMENT-BUCKLE) 革ベルトは、尾錠・ピンバックルと輪になってるD(ホールディング)バックルに分かれる。ワンタッチでイケる ピンよりDの方が高級志向だがスポーティーなので、「超高級」になると逆にピン。
E ETA ETA SA Manufacture Horlogère Suisseというスウォッチ系列のムーブメント製造会社。 ETA問題についてはこちら
G GMT グリニッジ・ミーン・タイム(グリニッジ標準時間)。余計に1本針がついていて、他の地域の時間を指し示す。 有名なのは、ロレックスのGMTマスターⅡでしょう。イカすわぁ。
GPHG ジュネーブ時計グランプリ。毎年末にその年のすぐれた時計に賞を与える有名なグランプリ。 日本のSEIKOは過去に3度受賞してる。そろそろ僕の番かなって思ってる。
I ISO 国際標準化機構であり、それが定める国際規格のこと。そして実はスイスに本部がある。 時計に関するだけでも沢山あって、例えばダイバーズウォッチはISO6425で規定。
IP加工 PVDの一種で、イオンプレーティング加工のこと。イオン化した金属を蒸着させる。 名前がもういけてるだけでなく、時計を硬く腐食・摩耗しない表面にできる。
P PVD 物理気相成長法。金属の薄膜を生成する手法の1つ。真空状態でなんか色々やる。 我らがシチズンがこの技術ではとても秀でている。黒くてめっちゃかっこよくなる。
U UTC 協定世界時。セシウム原子の振動数を元にした時間で、世界の標準時。 昔はグリニッジ標準時(GMT)だった。こっちは、空を見上げるロマン溢れる方式。

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